加工部品に実際いくらかかっているかを計算する
最も安い見積と最も安い部品が別物であることはよくあり、単価を比べることにはほとんど意味がありません。輸入総コストとは、すべての項目を足し合わせて、お客様の戸口に届くまでの部品1個あたりの数字を1つ出す手法です。その数字なら、他のどの国のどの調達先とも並べて比べられます。
難しくはありません。ただ、実際に行われることがまれなだけです。
輸入総コストを構成する項目
1つの通貨で、出荷ごとに計算し、最後に数量で割ります。
| 項目 | 出どころ |
|---|---|
| 工場渡しの部品価格 | 加工会社の見積から、他のものをすべて除いたもの |
| 工具・治具費 | 一度きり。今回の発注ではなく、生涯の予定数量で償却する |
| 輸出梱包 | 別見積になることが多い。梱包のガイドを参照 |
| 港や空港までの国内輸送 | FOB以上では価格に含まれ、EXWではお客様の負担 |
| 輸出通関 | 通常はFOBに含まれる |
| 主たる輸送 | 航空または海上、出荷ごと |
| 保険 | 任意で省かれることが多いが、それは節約ではなく判断である |
| 仕向地での取扱費とターミナル費用 | 誰もが忘れる項目。フォワーダーにすべて込みの見積を依頼する |
| 通関手数料 | 申告ごと |
| 輸入関税 | 課税価格に適用される税率。品目分類と原産地による |
| 輸入時の税金 | 付加価値税などで、事業者は通常控除できるため別に管理する |
| お客様までの国内配送 | 出荷ごと |
| 不良と手直しの引当 | その調達先の実際の実績に基づく割合 |
合計は出荷数量ではなく、受け入れた数量で割ってください。2パーセントが使えない状態で届いたなら、その分も支払っています。
比較を最もゆがめる3つの項目
インコタームズ。 EXWの価格とDAPの価格は範囲が同じではありません。何かを比べる前にそろえてください。EXWの見積に欠けている運賃を足すか、DAPの見積から運賃を除きます。各条件に何が含まれるかは、インコタームズのガイドで正確に説明しています。
関税と原産地。 2つの国から来る同一の部品でも、関税率が大きく異なることがあります。低い税率を受けられるかどうかは、貨物の出荷前に正しい原産地証明書を手元に用意できるかで決まります。適用できると確認していない特恵税率で試算しないでください。
出荷の規模。 運賃と通関手数料は、大部分が部品ごとではなく出荷ごとにかかります。50個の発注も5000個の発注も、通関申告の費用は同じです。輸入総コストのモデルでは、小口の発注は必ず1個あたりが高く見えます。それはモデルが正しいことを伝えているのです。
計算の構成例
以下の数字は仮置きです。お客様自身の見積に置き換えてください。大事なのは形です。
出荷ごと
部品: 数量 x 工場渡し単価
輸出梱包: 別見積
輸送: フォワーダーの見積、戸口から港または戸口から戸口
保険: 輸入総額に対する割合
仕向地の諸費用: ターミナル、取扱、混載貨物の仕分け
通関手数料: 申告ごと
関税: 税率 x 課税価格
国内配送: 出荷ごと
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出荷ごとの輸入総額
割る数:出荷数量ではなく、受け入れた数量
= 部品1個あたりの輸入総コスト
別に償却するもの
工具 / 治具: 一度きり / 生涯の予定数量
立ち上げの時間: 一度きり、管理はするが通常は1個あたりの数字に含めない
付加価値税やそれに相当する現地の税金は、控除できるなら比較から外し、資金繰りへの影響が見えるように別に記録してください。
たいてい見えてくること
小口の発注は1個あたりが高い。 加工会社が高いからではなく、固定の出荷費用が少ない個数にかかるからです。解決策はたいてい、仕入先を変えることではなく、発注の頻度を減らしてロットを大きくすることです。
航空輸送の判断が変わって見える。 運賃を出荷ごとではなく部品ごとに見ると、密度が高く価値のある部品では、航空輸送の割増分は感じていたより小さいことがよくあります。ここで密度が重要な理由は、航空輸送と海上輸送のガイドで説明しています。
工場渡しで最も安い見積が、輸入総コストでも最も安いとは限らない。 不便な港から出荷する加工会社や、正しい原産地証明書を用意できない加工会社は、関税と輸送だけで10パーセントの価格優位を失うことがあります。
不良率は思った以上に重要。 3パーセント安くても、手直しが2パーセント多い調達先は安くありません。
2つの国を正しく比較する
同じモデルを2つ作り、本当に違う部分だけを変えてください。
- 工場渡し価格
- 関税率と、特恵税率が利用できるか
- 輸送ルート、輸送日数、費用
- 納期と、それに伴って持つ必要のある在庫
- 過去の不良と手直しの実績(あれば)
それ以外はすべて同じにします。新しい調達先の品質実績がない場合は、それを除いてモデルを動かし、初回発注をその欄を埋めるための実験として扱ってください。これが2社目調達先のプレイブックの考え方です。
確認していないものを試算しない
日常的に仮定され、日常的に間違っている数字が2つあります。
- 関税率。 仕入先がインボイスに書いた品目分類ではなく、通関業者が使う品目分類によって決まります。試算の前に通関業者に確認してください。
- 仕向地の諸費用。 お客様側のターミナル取扱費、混載貨物の仕分け費、書類費は実際のコストで、ほとんどの運賃見積に含まれていません。すべて込みの金額を依頼してください。
仮定の数字を2つ使って作った輸入総コストのモデルは、手間をかけただけの単価にすぎません。
一度作っておく
上の構成をスプレッドシートにし、出荷ごとの項目を上に、1個あたりの割り算を下に置いてください。今後の比較は、見積1件と運賃1件を入れるだけで済むようになります。
このモデルで検討する見積が必要になったら、図面をお送りください。ベトナムの加工会社最大3社が、お客様の指定する貿易条件で部品のお見積を出すので、比較は同じ範囲から始められます。
よくあるご質問
小口の発注でも輸入総コストのモデルは必要ですか?
一度作って使い回してください。試験的な発注であっても、EXWの見積とDAPの見積を比べて誤った結論を出すことを防げます。モデルの準備には1時間ほどかかりますが、その後の比較は数分で済みます。
在庫の保有コストは含めるべきですか?
納期の異なる調達先を比較するときは含めてください。納期が長いほど、棚に置いておく在庫が増えるからです。輸送期間が同じ2つの見積を比べるときは、相殺されるので省いてください。
自分自身の作業時間のコストはどうしますか?
ほとんどの発注者は、部品1個あたりの数字には含めず、一度きりの立ち上げコストとして別に管理しています。これは実際のコストで、新しい加工会社との初回発注で最も大きくなり、単価の数字に入れなくても判断には影響させるべきものです。